心をラクにすると目の不調が消えていく。若倉雅登著、書評レビュー感想

名医の書いた名著です。

一般眼科でも、このような考え方が早く普及すること、

ならびに一日でも早く治療法が確立されることを願っています。

p5
「どうして恐ろしく感じるかというと、相手が訳の分からない存在だからだよ。

自分に襲い掛かろうしているものの正体が分かれば、そんなに恐れることはない」

(中略)

もし、自分の症状の正体が皆目わからなければ、これからどうなるかと不適切な想像が膨らみ、恐怖と不安に苛まれ、心がズタズタになってしまったとしても驚くべきことではありません。

p100

また多くが一般眼科で原因がわからず、途方に暮れ、困り果てたあげく当病院にたどり着いて来られます。

なかには眼科医を転々としたり、心療内科や神経内科などに相談したり、紆余曲折を経ている方も少なくありません。

(中略)

病気の診断名がつくまでにかかった時間が平均して4年、回った病院の数5軒、多い人では36軒の病院を回ってようやく診断名がついたという人もいました。

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まさにかつての自分ではないか、と思いました。

p108

「視野が狭い」の背景に隠れていたのは?

p114

心の叫びが視力低下につながることがある

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私の羞明も精神的なものなのでしょうか?

p132

中枢性感作症候群(CSS)です。

(中略)

中枢性羞明症候群や眼部疼痛性障害といったものは、中枢である脳のシステム障害で起こる光への過敏症状、慢性的な目の痛みで、まさにCSSに入るものでしょう。

今現在、顎関節症や、、

>>

私も「顎関節症」あります。

羞明と関係あるのでしょうか?

 

ありがとうの神様 小林 正観

似たような話が、この本にも書いてありました。

以下転載

>>

生まれてきた子どもは、「知的障害児」でした。

医師から、「手術をしても、薬を飲んでも、リハビリをしても治りません」と宣言をされたあと、私の視力から、「色」が奪われました。

その医師を含む部屋中の風景が、モノクロになっていたのです。

白黒だけの世界です。

それから半年間は、視力がモノクロのため、季節感もなくなり、花の色、緑の色、木の肌の色、人の顔色もまったくわかりません。

窓の外を眺めても、晴れているのか、曇りなのか、雨なのか、見ただけではわからないのです。

当時の私は、苦しみの中にいました。

悩んでいました。

なぜなら、子供に障害があるという事実を「受け入れることができなかった」からです。

「慶子」が生まれて半年ほどたったある日、私が目にした新聞記事のひとつに、次のようなことが書いてありました。

「新生児の600人に1人は、障害を持って生まれる。ということは、将来、自分の子どもが障害児として生まれてくる可能性がある。そのときのための心構えを持っていたほうがよい」

私は、この短いコラムを読み終えたあと、こう思いました。

「慶子ちゃん、うちに生まれてきてよかったね。600人の1人、障害児として生まれてくるのであれば、慶子ちゃんは、どこかの家を選んで必ず生まれなければならなかった。

そのときに、小林家の両親を選んだということは、ものすごく良い選択をしたと思う。

私は障害がある子どもをいじめたりしないし、私の妻もやさしい人だから差別をしたりはしない。慶子ちゃんは、そういう両親を選んで生まれてきたんだね」

そう思った瞬間、失っていた視力の「色」が戻りました。

風景に色がついたのです。

私自身が「障害」や「障壁」だと思っていた大きな悩みは、「私の認識だけの問題」でした。

「慶子ちゃん、よかったね」と受け入れた瞬間に、その問題は消滅したのです。

生まれてからわずか半年後に、慶子は私に大きなことを教えてくれました。

「悩み・苦しみは、目の前の現象を否定し、受け入れないところから生じている」

>>

私も自身の人生で見たくないものを受け入れたら、事態は好転するのでしょうか?

>>

私たちが、目の前に起きている現象を受け入れれば、悩みも、苦しみも、存在しません。

私自身が慶子に対して、「この子はこれでいい。この子はこれで十分に幸せではないか」と受け入れた(感謝した)瞬間、私の悩みはなくなりました。

どんな悩みも消し去る「3秒」の方法があります。その方法とは、

・1秒目、、、過去のすべてを受け入れること

・2秒目、、、現在のすべてを受け入れること

・3秒目、、、未来のすべてを受け入れること

これで終わりです。

自分に起きたことやこれから起きることは、すべて自分が成長するために必要だと思うこと。

目の前の状況を受け入れれば(感謝できれば)悩みも苦しみもなくなって、ラクに生きることができるでしょう。

>>
p91

「病気を治してから頼まれごとをやろうと思っていたけれど、それでは、今、この瞬間を生きている意味がないではないか?」

そう思い、次の日から頼まれごとをやりはじめたのです。

それ以来、3年たちますが、とてもお元気そうで、「1度も病院に行っていない」そうです。

もし、神様という存在が上から見下ろしていたとしたら、その人が病気であろうとなかろうと、関係がない。

その人が「どんな病気を背負っているか」ではなくて、「喜ばれる存在であるかどうか」を神様は見ているらしい。

p93
私たちの人生は、長生きすることがテーマなのではありません。

「生きている間に、どれだけ喜ばれるか」です。

p105

「では、お金が貯まってから使いましょう」という人がいますが、順番が逆です。

「先に、喜ばれることに使う」

出すことによって、はじめてお金が入ってきて、流れが良くなるようです。

p246

自分が好きになった人を追いかけて、「ついに妻にした」「ついに夫にした」という結婚は、「意外に別れやすい」と思ってください。

自我を通して結婚した場合は、「自分が中心」にあるため、自分が相手を嫌いになると離婚につながります。

反対に、「結婚してください」と言われた人に対して「はい、わかりました。私を選んでいただいて、ありがとうございます」と手を合わせて感謝した場合は、長続きするようです。

1000組以上の仲人をして、「1組も離婚をしてない」という方がいます。

この方は、「どうやって男女を引き合わせているのか」というブライダル雑誌の取材に、次のように答えていたそうです。

「女性に条件をつける男性も、男性に条件をつける女性も選びません。『相手が女性なら誰でもいい』『相手が男性なら誰でもいい』と考えている男女だけを引き合わせています。

この方の発言には、「結婚の本質」が隠れていると私は思います。

結婚相手が自分に合うか、合わないか、ではなく「自分の問題」だということです。

 p250

次に、「東洋的な解決方法」は、

「世の中は、『そもそも思いどおりにならないものである』と思い定めること」

です。

妻も夫も、子どもも、上司も部下も、社長も社員も、「思いどおりにならないんだ」と思い定める。

これが「東洋的な解決方法」です。

中枢性羞明症候群で不便なこと、困ったこと

抗ヒスタミン薬

@S先生への質問

最近、諸般の事情により眠れないことが続いています。

薬局で相談したら抗ヒスタミン薬を勧められました。
風邪薬と同じで向精神薬、睡眠薬ではないとの説明でした。

私が服用しても問題ないのでしょうか?

また貴院では、こうした類の薬剤の処方は可能でしょうか?

@S先生からの返答

抗ヒスタミン薬は、通常、アレルギーの方に処方致します。うちでもアレルギーの方に処方していますが、薬局で勧められたものは、この抗ヒスタミン薬の第一世代のものと思われます.(今アレルギーに使うには第3世代まで出ていて、うちで処方するものは第3世代です。)
第一世代の副作用に「眠気」があり、それを利用して「睡眠改善薬」としてOTC薬(薬局で購入可能な一般用医薬品)で発売されています。
おそらく、このような物が推奨されたのではないでしょうか。
代表的な睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)とは、脳(中枢)の抑制作用箇所は違うようですので、若倉先生が厳重に注意されたものとは、違うかと思います。が、連用は避けた方が良いのではと思います。

@S先生への質問

薬局で勧められた薬剤の名前は、ドリエルです。

https://amzn.to/3nFm7x8

貴院では、この第一世代の薬剤の取り扱いがないことを承知いたしました。

また同じ成分でコスパが良いのが、レスタミンコーワ糖衣錠と言われたこともあります.

https://amzn.to/3NH2I9w

皮膚科でアレジオンを処方されていますが、これも抗ヒスタミンなのでしょうか?

眠気は??

@S先生からの返答

アレジオンは第2世代ですが、眠気は起こりにくいです。

市販薬については、詳細は分かりかねます。
禁止ばかり言っても、体が疲弊しては困りますね。

睡眠外来のやっているクリニックにコンサルトされては如何でしょうか。

皮膚科レーザー治療

@S先生への質問

昨日ですが、顔に吹き出物が出たので皮膚科に行きました。

そこで「レーザー治療」を勧められました。

(今回が初めてのレーザー治療の経験になります)

抗生剤よりも効きが早いとのことでした。

看護師は井上眼科さまで紹介されたようなサングラスをかけて施術してきました。

私も看護師と同じサングラスを使わせて欲しいと伝えたのですが、スタッフ専用とのことで拒否されました。

普段使いの遮光レンズメガネをかけましたが、レーザー光は遥かに強烈です。

この状況では遮光レンズも用を為し得ませんでした。

仕方がないので、私は目を閉じて、両手で瞼を覆って施術を受けたのですが、赤い光が手の上からでも眼球に届きます。

ヤバい感じがしたので全8回照射のうち2回で、事情を説明して中止しました。

事前にレーザー治療をすることが分かっていれば、井上メガネ店で購入したサングラスを持参したのですが。。。

(これもどこまで効果があるのかは不明ですが。。)

結局、抗生剤を処方してもらって、この日は終わりました。

S先生なら、こうした状況では、どのような選択肢が最善だと思われますか?

このことが原因かどうかは不明ですが、今日は左目に少し疼痛を感じます。

@S先生からの返答

皮膚の吹き出物が何であるか、又場所にもよると思いますが、私が、あなたの立場なら抗生剤治療を選択します。

あなたの場合は、施術されて「まぶしい」と感じておられるので、2回で中断されて賢明な選択だったかと思います。

顔にレーザー当てた事で、又遮蔽(閉嶮+おそらくシールド+遮光メガネ)もされていたとの事、あなたの目の光過敏が今後増悪するかどうかは何とも言えません。
左眼に違和感があるとの事ですが、「充血、流涙、霞んで見にくい」などの刺激症状がなく、且つ症状が常にあるわけでなければ(他に集中していると症状が無ければ)、今の保護的な点眼で様子を見て下さい。

年初にあなたの散瞳後の耐え難い羞明感に遭遇して、とても気になり、色々調べていました。長く臨床していますが、そこまでの訴えの方はいませんでした。

最近「新しい疼痛」の概念として「痛覚変調性疼痛」という言葉が提唱され、今年に入って、眼科でも「疼痛、羞明」についての講演や論文を多く目にする機会が増えました。

ですから、若倉先生の出版本は見ておらず、学会の講演、眼科雑誌、論文を見てお話してきました。

この場合もそれに近いものと考え、それを以前から提唱され、多くの患者さんを見ておられるのが若倉先生ですから若倉先生に見ていただくのが良いと話を進めました。

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