弱者の勝ち方、 織田幸寿(おりたゆきとし)著。レビューメモ書き

p74

そんな僕が勝つためにしたことは 、「負けないこと」に重きを置くことだった。

しなくてもいい勝負は避け、 勝負する時は相手を選び、 ライバルの少ない勝てる環境でしか戦わないのだ。

でもそれは努力をしなくてもいいということではない。

勝つために努力をする前にどこで勝つかをしっかりと考えることが大事ということだ。

自分にボクシングの才能があって、料理の才能がないなら、 料理で世界一を目指すべきではない。

ボクシングで世界一を目指して努力すべきだということだ。

思えば僕は昔からそのようにしていた。

どんな時も自分より体のおーきな相手とは喧嘩をしなかったし、 口で負けてしまうような頭の切れる相手に論戦を挑むこともしなかった。

(中略)

だからこそ、どんな相手でも、どんな環境でも勝つことに意味があるのだ。

自分より弱い相手としか戦わなくても、勝ち続けることで得られる経験はある。

そして、経験を積めば次に戦う相手は前の相手より強くても勝てるようになっているに違いない。

負けて、戦うことをやめてしまえばその経験すら得られない。

p128

それから僕は、どれだけ能力が高くて実績があっても、
組織の枠に入らない人は採用しないと決めた。失敗から学んだのだ。

p181

「詐欺師っていうのは被害者がいるから詐欺師なんだ」

決していい言葉だとは言えないが、納得のいく言葉ではある。

p250

「詐欺師っていうのは被害者がいるから詐欺師なんだ」

父はこの言葉をたとえ相手を騙しても、相手から感謝されれば罪にはならないという意味で僕に話してくれた。

多くの人と言葉で交渉することの多い今、僕はこの言葉を肝に銘じ、相手の気持ちに立ち、相手のためになることを話そうと心がけている。

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