大阪,病院放火事件と埼玉,病院発砲事件

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220307/k10013517891000.html

2022年3月7日

大阪クリニック放火事件 重体の30代女性死亡 死者は26人に

去年12月、大阪・北区のビルに入るクリニックが放火された事件で、重体になっていた31歳の女性が7日に亡くなりました。この事件に巻き込まれて亡くなった被害者は26人となりました。

去年12月、大阪・北区のビルの4階に入る心療内科のクリニックが放火された事件では、巻き込まれた25人が死亡し、1人が重体になっていました。

警察によりますと、重体になって治療を受けていたのは大阪に住む31歳の女性で、7日午前0時半ごろ、死亡が確認されたということです。

この事件で亡くなった被害者は26人となりました。

警察はこの26人とは別に去年12月30日に入院先の病院で死亡した谷本盛雄 容疑者(61)を殺人と放火の疑いで捜査しています。

警察は無関係の人たちを巻き添えに自殺を図ったとみて調べていて、今後、容疑者死亡のまま書類送検する方針です。

大阪のビル放火殺人事件、谷本盛雄容疑者が入院先で死亡…動機などの全容解明困難に

2021/12/30

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211230-OYT1T50091/

大阪・北新地のクリニックで起きた放火殺人事件で、一酸化炭素(CO)中毒による蘇生後脳症と診断され、意識不明の重体だった谷本盛雄容疑者(61)が30日午後、入院先の病院で死亡した。大阪府警が明らかにした。谷本容疑者の刑事責任を問うことはできなくなり、動機などの全容解明も見込めなくなった。

 事件は17日午前10時15分頃、大阪市北区曽根崎新地にある8階建て雑居ビルの4階に入る「西梅田こころとからだのクリニック」で発生。消防隊の到着時、クリニック内にいた患者ら26人は奥の診察室側で、いずれも心肺停止の状態で倒れていた。谷本容疑者は出入り口側で倒れており、最初に救急搬送されたとみられる。

 捜査関係者によると、谷本容疑者も心肺停止状態だったが、大阪市内の病院で治療を受け、人工心肺装置を使って、いったん蘇生。しかし、それまでに十分な酸素が届かなかったため、脳に深刻な損傷を負い、蘇生後脳症と診断された。

 府警によると、意識が戻らない状態が続いていたが、30日午後7時5分、死亡が確認されたという。

 患者ら26人のうち、25人は死亡。残る女性1人は重篤な状態が続いている。

 府警は谷本容疑者が計画的に大量殺人を図ったとみており、今後、供述以外の証拠を集め、容疑者死亡のまま、殺人と現住建造物等放火容疑などで書類送検し、大阪地検が不起訴にする。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%96%B0%E5%9C%B0%E3%83%93%E3%83%AB%E6%94%BE%E7%81%AB%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

埼玉 立てこもり事件 医師は散弾銃で撃たれ死亡 容疑者は黙秘

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220128/k10013455251000.html

2022年1月28日

前線停滞 北日本で大雨のおそれ 各地の状況
埼玉 立てこもり事件 医師は散弾銃で撃たれ死亡 容疑者は黙秘

2022年1月28日 20時13分

27日夜、埼玉県ふじみ野市の住宅で散弾銃を持った66歳の容疑者が医師を人質にとって立てこもった事件で、警察は28日朝、身柄を確保し、殺人未遂の疑いで逮捕しました。
医師は撃たれて、心肺停止の状態で病院に運ばれましたが死亡し、警察は事件の詳しいいきさつを調べています。

27日午後9時ごろ、埼玉県ふじみ野市大井武蔵野の住宅で、散弾銃を持った住人の男が医師を人質にとって立てこもりました。

警察は説得を続けていましたが、およそ11時間がたった28日午前8時ごろ住宅内に突入してこの家に住む渡邊宏容疑者(66)を確保し、医師に散弾銃を発射した殺人未遂の疑いで逮捕しました。

人質になっていたのは、地元のクリニックの医師、鈴木純一さん(44)で、心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、死亡しました。

警察などによりますと、容疑者は92歳の母親を1人で介護していましたが、26日に死亡していて、27日夜は、容疑者に呼び出される形で、主治医だった鈴木医師と理学療法士、看護師などクリニックの関係者7人が弔問のために訪れた際に襲われたとみられています。

散弾銃で撃たれたのは、鈴木医師と40代の理学療法士の男性で、男性も重傷だということです。

警察によりますと、調べに対し渡邊容疑者は黙秘しているということです。

散弾銃は2丁所持していたということで、警察は捜査本部を設置し、事件のいきさつや動機について解明を進めることにしています。

現場の住宅で何が

事件が起きたのは27日の夜9時ごろでした。

「男性が倒れている」とか「発砲音がした」という通報が警察と消防に相次ぎました。

救急隊員が駆けつけると、40代の男性が胸の辺りを撃たれて住宅の玄関先で倒れていました。

住宅の中では、散弾銃を持った渡邊容疑者が鈴木医師を人質にとって立てこもっていました。

銃が使われたことから、警察は現場の周辺数百メートルにわたって立ち入りを規制するとともに住民に近くの中学校に避難するよう呼びかけました。

容疑者の説得にあたったのは「ネゴシエーター」と呼ばれる交渉役の捜査員でした。

やり取りは電話で行われましたが、鈴木医師と直接話をすることはできませんでした。

捜査員が鈴木医師の状態を尋ねると「大丈夫」とか「救助してもらいたい」と答えることもあれば「動かない」と反対のことを言うこともあったといいます。

捜査員が説得を続ける中、応答はなくなり、事件発生からおよそ11時間がたった28日午前8時ごろに捜査員が住宅内に突入します。

容疑者は和室のベッドと窓の間に身を隠していて、抵抗はしなかったということで、殺人未遂の疑いで緊急逮捕されました。

鈴木医師は、同じ部屋であおむけに倒れていたということです。

鈴木医師の患者の女性「本当にショック」

亡くなった医師の鈴木純一さんが勤めていた埼玉県富士見市のクリニックには鈴木さんの死を悼み手を合わせる人の姿が見られました。

富士見市に住む54歳の女性は、自分の父親が亡くなるまでの2年間、鈴木医師の訪問診療を受けたほか、自身も糖尿病の治療のため鈴木医師が診療を担当する別の病院に通っていたということです。

鈴木さんは気さくで明るく、とても優しい人柄で多くの患者から慕われていて、病院はいつも予約で埋まっていたといいます。

女性は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今月予定していた診療が延期になり来月、鈴木さんに会えることを楽しみにしていたということです。

女性は「父が亡くなるまで本当に親切にしてくれて、自分の病気が分かったときも、『僕でよければ診てあげるよ』と言ってくれたので、鈴木さんにはずっとお世話になってきました。いつも親身になって悩みを聞いてくれて、常に優しく前向きなことばをかけてくれるとてもいい人でした」と話していました。

そのうえで「人のためにと治療に心血を注いでいた方がどうしてこんな形で命を落とさなければならないのか、本当にショックです」と時折涙を流しながら話していました。

鈴木医師を知る人「優しい先生」

母親が亡くなった医師の鈴木純一さんの在宅医療を受けたという50代の男性は「患者の気持ちを第1に考えてくれる優しい先生で、自分の親が亡くなったのと同じくらいショックを受けています」と話しました。

埼玉県三芳町の50代の男性は4年前、末期の肺がんだった母親が入院先の病院から在宅医療に切り替えた際、鈴木医師を紹介されたということです。

鈴木医師はいつでも連絡してもいいと優しく声をかけてくれ、男性の母親が亡くなるまでのおよそ1か月半の間、昼夜問わず、駆けつけてくれたということです。

男性は、当時を振り返り「少しでも母のつらさや痛さ、苦しみが和らぐよう、患者の気持ちを第1に考えてくれる優しい先生で、母も先生の顔を見るとほっとして、本当にお任せして治療を受けていました。鈴木先生が亡くなったことは大きな損失だと思いますし、残念でなりません。自分の親が亡くなったのと同じぐらいショックを受けています」と述べ、鈴木医師の突然の死を悼みました。

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