プジョー308の故障と不具合,下取り,乗り換えの解決策は?

プジョー屋の独り言です。十数年プジョーを中心にフランス車の中古車を専門的に取り扱い、販売、修理を生業として生計を立ててきたプジョー屋の経験からの意見ですが・・・

プジョー308は2008年に欧州cセグメントのプジョー307の後継モデルとして誕生したモデルで、旧モデルよりさらに大きく、使いやすくなりました。

ボディーバリエーションも豊富で、日本ではベーシックな5ドアハッチバック、7人乗りのワゴンのSW、電動のリトラクタブルトップを持つオープンモデルのCCが導入されました。

よりアグレッシブになったデザインとダウンサイジングにより高出力かつ低燃費になった1.6リッターツインスクロールターボエンジンで堂々のデビューでした。

価格も5ドアハッチのモデルで300万を切る価格帯からだったので、輸入車としては敷居が高くなく、旧モデルからの乗り換えだけでなく、新たな需要の獲得に成功したモデルです。

更に2010年には日本のアイシン製6速オートマチックを搭載、2011年のフェイスリフトなど、確実に購買層を刺激し続けたものです。その後はあまり革命的な進化はなく、低迷期が続いたものですが、2014年、実質的フルモデルチェンジをしたにも関わらず、308という称号を変えず、新型308としています。

そして、人口の少ない地方都市ながら年間約50台、延べ600台以上のプジョーの中古車を流通させてきたプジョー屋の感想です。

プジョー308 故障 トラブル

とりわけ、今回は308に特化して!

308はモデルサイクル、搭載技術の進化などにもよるのですが、新車登録から5年目までで乗り換えましょう!理由は、それ以上の時間が経過すると、中古車としての市場価値が著しく落ち込むからです。

中古車として引き合いが強く、市場価値が比較的高いのが和年式で表現すると平成23年式以降のモデル、走行距離5万キロ以下の車両です。

5ドアハッチのプレミアムで市場価格80万円以上になるものもあるのです。これはたった270万円しかしない新車価格を考えるとかなり良い数字です。

これが22年式になると50万にも届かなくなってくるのです。これは23年式からマイナーチェンジが行われ、フェイスリフトや6速オートマチックになった影響が大であるといえるでしょう。

22年以前のプジョー伝統のAL4と呼ばれる4速オートマチックはプジョーらしいといえばそれまでなのですが、とにかくギクシャクして、時速70キロ近く出さないと4速のトップギアに入らないという燃費の悪い、日本の道路事情にそぐわないエンジンもトラブル続きの代物だったように思います。

プログラムもあってなかったのではないかと・・

しかも当たりはずれも多く、2万キロ以下でもバルブボディ不良を起こす故障も少なくなかったものです。修理は交換で10万円コース、あとイグニッション、セルモーター、いろいろあったものです。

経年と5万キロ以上の走行でタイミングベルト・ウォーターポンプの交換も必要になってくるから乗り続けるにはさらなる投資(浪費?)が必要になります。

全般的には5~6万キロを超えたあたりからいろいろな不具合が出てきますし、シートや内装もかなりへたってきます。これは品質(材質)の耐久性にも問題があるようです。

以上のようにプジョー308は5年経過までに乗り換えないと、下取りの値段がつかないばかりか、乗り続けるとなると、価値のないものにどんどんオカネを払い続けないといけなくなります。

プジョーの新車保証は3年間なので、保証期間が最低でも1年は残っている2年落ちまでの中古車は非常に高値で取引されるので、理想はこのタイミングでの乗り換えるべきです。

3年経過から相場は下がり出し、5年経過位までは一定の相場(引き合い)がありますが、それ以上経過した車両はほぼ価値がなくなるのです。

現行の6速オートマチックは素晴らしい出来ですが、BMWと共同開発の1.6リッターターボエンジンはすでにオイルシールの不具合などいろいろ問題が出てきているので、おそらく耐用年数は大きく変わることはないでしょう。

色々と能書きをたれてみましたが、プジョーはデザイン至上主義!のクルマです。フェラーリなどのイタリア車と同じかもしれません。

プジョー車はおしゃれなだけ、カッコいいだけでいいのです。品質・性能について言うならば日本車にはとても及びません。

実際にプジョーオーナーになってみれば、そんなことがすぐに理解できるから不思議なものです。

あなたも思い当たる節があるでしょう?
プジョー308は新しいうちが華、流行の最先端にのっかって、新しい服を着替えるように、新しい車に乗り換えましょう。

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中古車価格とボディーカラー

中古車のボディーカラーについてです。欧州車の中でも、カジュアルでファッショナブルな性格が強いのが、ラテン系のフランス車です。

プジョーやシトロエンなどの代表的なフランス車を街中で見かけることもあるでしょう
が、どういった印象をお持ちでしょうか?

バビロンレッド プジョー

特にプジョーにおいては、鮮やかなボディーカラーの車が強く印象に残っていないでしょうか。

真っ赤なコンバーチブルやエーゲブルーのスタイリッシュなステーションワゴン、元気のよさそうなイエローメタリックのハッチバック、フィラエブルー、バビロンレッド,ビアンカホワイト、ホワイトパールなど、原色系で鮮烈な印象をお持ちの人が大半だと思います。

エーゲブルー207SW プジョー

実際にプジョーはカラーバリエーションが比較的多く、おしゃれなネーミングと相まって消費者心理を上手くくすぐるのが得意なメーカーです。

ファッション性の強い車だけに、購入時にそういったカラーがチョイスされることが多いですし、購買層も幅広く、特に女性に支持率の高い自動車メーカーなので、結果として、そうなっているのだと推測されます。

ここ日本の中古車市場では、国産、輸入車を問わず、人気のボディーカラーは、白(パール)、もしくは黒です。

何とも味気ない話ですが、これは80年代後半のいわゆるバブル崩壊期から始まり、
今も変わらずに続いている事象です。

特に、これからの自動車市場を支えていく若年層になるほどその傾向が強く、おそらく今後もその傾向は加速してゆくでしょう。

中古車市場においては、年式、グレード、走行距離など車両状態が同等の車であっても、車種によってはボディーカラ―次第でかなりの価格差がつくものです。

一般的に5年落ちの中古車で、不人気色とパールホワイトでは平均で10万から20万の価格差がついて取引されているのが、現状です。

中古車には相場というものがありますが、オークションなどの流通機構の中で、
顧客の注文、販売店の期待値などによって白、黒は実際の相場よりも高い価格で(引き合いが強いので、値段が吊り上る)取引されています。

2013モデルの508グリフ1

プジョーに限らず、新車を購入する場合、楽しみの一つであるボディーカラーの選択ですが、3年、5年後のリセールのことを考えるなら、ボディーカラーは白(パール)か黒、個人的にはやっぱり黒!!をおすすめしたいものです。プジョーの中古車を高く売りたいなら、ボディーカラーは黒!!


 

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